こんにちは。渋谷でカフェを営むマスターの大塚です。
「マッチングアプリで、本当に結婚まで進む人はどのくらいいるのだろう」と気になっている方は多いと思います。
アプリを始める前なら、婚活の方法として信頼できるのか知りたいでしょう。すでに使っている方なら、なかなか良い出会いがないときに「このまま続ける意味はあるのかな」と数字を確かめたくなることもあります。
実際、公的な調査を見ると、マッチングアプリは結婚相手と出会う場所の一つとしてかなり身近になっています。一方で、よく紹介される「25.1%」などの数字を、そのまま「アプリを使った人の25.1%が結婚した」と理解するのは正確ではありません。
この記事では、マッチングアプリの結婚率について公的なデータを確認しながら、数字の意味と、婚活でどう受け止めればよいのかを落ち着いて整理していきます。
渋谷で婚活の悩みを無料相談できます
婚活やマッチングアプリについて一人で悩んでいる方へ。
渋谷のカフェ「スプリングノート」で、マスターの大塚が直接お話を伺います。
- マッチングアプリをきっかけに結婚した人について分かっている公的データ
- 「結婚した人の割合」と「アプリ利用者の結婚率」が違う理由
- マッチングアプリの結婚率を比較するときに確認したいポイント
- 結婚につながりやすさを数字以外から判断する方法
結論:25.1%は結婚率ではない
まず、検索するとよく目にする「マッチングアプリで結婚した人は約4人に1人」という数字から整理しておきましょう。
こども家庭庁が実施した令和6年度「若者のライフデザインや出会いに関する意識調査」では、既婚者2,000人に現在の配偶者と出会った場所・機会を尋ねたところ、マッチングアプリが25.1%で最も高い割合でした。
次いで、
| 配偶者と出会った場所・機会 | 割合 |
|---|---|
| マッチングアプリ | 25.1% |
| 職場や仕事の関係・アルバイト先 | 20.5% |
| 学校 | 9.9% |
| 友人や兄弟姉妹の紹介 | 9.1% |
| パーティーや合コン | 5.2% |
となっています。
この調査は15~39歳を対象としたWeb調査で、本調査は2万人、そのうち既婚者は2,000人です。既婚者については、原則として30代以下で直近5年以内に結婚した人が対象となっています。したがって、「最近結婚した比較的若い世代では、配偶者との出会いのきっかけとしてマッチングアプリが大きな割合を占めている」と読むのが適切でしょう。
ただし、ここで一つ、とても大切な違いがあります。
25.1%は「マッチングアプリ利用者のうち結婚できた人の割合」ではありません。
調査しているのは、
「結婚した人が、配偶者とどこで出会ったのか」
ということです。
たとえば、結婚した100人のうち25人がアプリで知り合ったとしても、アプリを利用した100人のうち25人が結婚したことにはなりません。
この二つは分母が違います。
- 結婚した人のうち、アプリで出会った人の割合
- アプリを利用した人のうち、結婚した人の割合
似た数字のように見えますが、意味はまったく異なります。
公的データから分かること
では、公的な調査から、マッチングアプリと結婚についてどこまで分かるのでしょうか。
一つの調査だけを見るのではなく、別の調査も確認してみると、出会い方が変化している様子が見えてきます。
アプリは珍しい出会い方ではない
先ほどのこども家庭庁の調査では、配偶者との出会いのきっかけとしてマッチングアプリが25.1%となりました。
同じ調査では、既婚者の56.8%が結婚前にマッチングアプリを利用した経験があるという結果も示されています。
ここから言えるのは、「アプリを使えば半数以上が結婚する」ということではありません。
利用経験について答えているだけなので、利用したアプリで配偶者と出会ったとは限らないからです。
それでも、現在の若い世代にとって、マッチングアプリが特別な出会い方ではなくなっていることは読み取れます。
以前は、職場、学校、友人の紹介など、日常生活の人間関係から交際が始まることが中心でした。今は、それらに加えてオンラインで相手を探すという選択肢が広がっています。
別の調査では13.6%という数字もある
国立社会保障・人口問題研究所の「第16回出生動向基本調査」でも、夫婦が知り合ったきっかけが調べられています。
2021年に実施されたこの調査では、SNSやマッチングアプリなどのインターネットサービスを利用して知り合った夫婦が、最近の結婚の13.6%を占めると報告されています。
「25.1%と13.6%では、ずいぶん違うのでは」と感じるかもしれません。
しかし、この二つをそのまま比較することはできません。
こども家庭庁の調査は2024年に行われた15~39歳を対象とするWeb調査で、「マッチングアプリ」が独立した選択肢になっています。
一方、第16回出生動向基本調査は2021年に実施され、SNSやウェブサイト、アプリなどを含む「インターネットサービス」という、より広い分類が使われています。調査対象や調査方法、結婚した時期の範囲も異なります。
つまり、数字が違うからどちらかが間違っているわけではありません。
調査条件が違えば、割合も変わるということです。
結婚率が一つに決まらない理由
「結局、マッチングアプリを使った人の何%が結婚できるの?」という疑問は残ると思います。
しかし、すべてのマッチングアプリをまとめた一つの「結婚率」を正確に出すのは簡単ではありません。
理由はいくつかあります。
分母をどこにするかで変わる
まず、「結婚率」という言葉そのものに統一された意味がありません。
たとえば、次のどれを計算するかで数字は変わります。
| 分母 | 数えるもの |
|---|---|
| アプリ登録者全員 | 結婚した人 |
| 実際に活動した利用者 | 結婚した人 |
| 有料会員 | 結婚した人 |
| アプリで交際相手ができた人 | その相手と結婚した人 |
| 退会者 | 結婚を理由に退会した人 |
登録しただけでほとんど使わなかった人まで含めれば割合は低くなりやすいでしょう。
反対に、「交際相手ができて退会した人」だけを対象にすれば高くなる可能性があります。
ですから、「結婚率○%」という数字だけを見ても、分母が分からなければサービス同士を公平に比較できません。
調査期間でも変わる
マッチングしてから結婚するまでには時間がかかります。
今年アプリを始めた人について、半年後に調査するのか、3年後に調査するのかでも結果は変わります。
婚活では、
マッチングする → メッセージをする → 実際に会う → 交際する → 結婚について話し合う → 結婚する
と段階があります。
そのため、短期間のデータだけで「結婚につながらない」と判断するのも難しいところです。
利用目的が人によって違う
マッチングアプリを利用する人全員が結婚を目的としているわけではありません。
恋人を探している人、まずは気軽に会える相手を探している人、将来的には結婚したいけれど時期を決めていない人など、目的には幅があります。
結婚を希望している利用者だけを対象にする場合と、すべての利用者を対象にする場合では、当然「結婚率」の意味が変わります。
アプリごとにも目的が違う
同じマッチングアプリでも、サービスによって利用者層や利用目的、プロフィール項目、検索方法は異なります。
そのため、「マッチングアプリ全体の結婚率」を知ること以上に、自分が求めている関係と、そのサービスを利用している人の目的が合っているかを見ることが大切です。
結婚率の高そうなサービスを探す前に、「私はいつ頃、どんな関係を目指しているのか」を一度言葉にしてみてください。数字が少し低くても、自分と目的の近い人に出会いやすい場所のほうが、婚活では使いやすいことがあります。
数字を見るときの5つの確認点
マッチングアプリの公式サイトや調査記事で「結婚」「成婚」「交際」といった数字を見るときには、次の5点を確認すると判断しやすくなります。
誰を対象にした数字か
まず見るのは調査対象です。
「利用者1万人への調査」と書かれていても、
- 現在利用している人
- 過去に利用したことがある人
- 退会した人
- 結婚した人だけ
では意味が違います。
特に「既婚者に聞いた調査」と「アプリ利用者に聞いた調査」は混同しないようにしましょう。
結婚の定義は何か
「成婚」という言葉にも注意が必要です。
法律上の婚姻を指していることもあれば、婚約、真剣交際、結婚を理由とした退会などを含む場合もあります。
結婚相談所でも「成婚」の定義はサービスによって異なることがあります。
数字を比べるなら、同じ条件で比較することが基本です。
調査した時期はいつか
マッチングアプリの利用状況は数年でも変わります。
特にオンラインでの出会いは近年広がってきたため、10年前のデータと最近のデータを並べて単純比較すると、現在の状況とはずれる可能性があります。
調査年は必ず確認しておきたいところです。
自社調査か公的調査か
サービス会社が発表する調査にも参考になるものはあります。
ただし、自社利用者を対象にしたアンケートなのか、一般の人を対象にした第三者調査なのかによって意味は異なります。
サービスを選ぶ材料として見る場合でも、
「誰が調査したか」 「回答者は誰か」 「質問文は何か」
まで確認できると安心です。
他サービスと同じ条件か
A社が「利用者のうち結婚した割合」、B社が「結婚を理由に退会した人の割合」を発表している場合、その二つを並べて「A社よりB社のほうが結婚しやすい」と判断することはできません。
同じ「結婚率」という言葉でも、計算方法が違うからです。
比較表を見るときほど、数字の大きさより注釈を確認してみてください。
結婚につながりやすさの見方
では、結婚率だけで判断できないなら、何を見ればよいのでしょうか。
私は、婚活では次のように分けて考えると整理しやすいと思っています。
結婚意向の近い人がいるか
最も大切なのは、自分と相手の目的が近いことです。
あなたが数年以内の結婚を考えているのに、相手は「結婚はいつかできればいい」という考えなら、どちらが悪いわけでもありませんが、話が進みにくくなる可能性があります。
プロフィールに結婚への考え方を設定できるサービスなら、その項目も参考になります。
ただし、プロフィールだけで相手の気持ちを決めつけるのではなく、関係が進んできたら会話の中でも確認していくことが必要です。
希望条件だけを狭くしすぎていないか
アプリには年齢、居住地、仕事、趣味などさまざまな検索条件があります。
条件を設定できるのは便利ですが、細かく絞り込みすぎると、出会える人数そのものが少なくなることがあります。
もちろん、どうしても大切にしたい条件を無理に広げる必要はありません。
「絶対に必要な条件」と「できれば希望する条件」を分けて考えるだけでも、選択肢を整理しやすくなります。
プロフィールから人柄が伝わるか
婚活では、写真の良し悪しだけでなく、相手が安心して話しかけられる情報があることも大切です。
たとえば、
- 休日の過ごし方
- 好きなこと
- 仕事について差し支えない範囲の説明
- アプリを利用している目的
- どんな関係を築いていきたいか
などがあると、相手も最初のメッセージを送りやすくなります。
プロフィールは自分を大きく見せる広告ではありません。
「この人とは少し話してみてもよさそうだな」と思ってもらうための入り口と考えると、自然に作りやすいでしょう。
マッチング後に会えているか
「いいね」は来るけれど会うところまで進まない場合と、そもそもマッチングしない場合では、見直す場所が違います。
たとえば、
| 状況 | 確認したいこと |
|---|---|
| マッチングが少ない | 写真、プロフィール、希望条件、利用者層 |
| メッセージが続かない | 質問の仕方、返信量、話題 |
| 会う約束につながらない | 誘うタイミング、日程や場所の提案 |
| 何人か会うが続かない | 相手選び、結婚観、会話、価値観 |
| 活動そのものがつらい | 利用人数、利用時間、婚活方法 |
「アプリは結婚率が低いからだ」とまとめてしまうより、自分がどの段階で止まっているのかを見るほうが、改善できることが見つかりやすくなります。
婚活がうまくいかないと感じたときは、「結婚できていない」という一つの結果だけを見るのではなく、「マッチング」「会話」「初対面」「その後」のどこで難しさを感じているのか分けて考えてみてください。

アプリ以外の婚活とも比較する
マッチングアプリで結婚した人が増えているからといって、誰にとってもアプリが一番よい婚活方法というわけではありません。
反対に、アプリでなかなかうまくいかないからといって、「自分は結婚に向いていない」と考える必要もありません。
婚活方法には、それぞれ違いがあります。
| 婚活方法 | 特徴 | 向いている可能性がある人 |
|---|---|---|
| マッチングアプリ | 自分のペースで多くの人を探しやすい | 自分で相手を探したい人 |
| 婚活イベント | 一度に複数の人と直接話せる | メッセージより対面が得意な人 |
| 結婚相談所 | 結婚を目的とする人と活動しやすい | サポートを受けながら進めたい人 |
| 知人からの紹介 | 共通の知人がいる安心感がある | 紹介してもらえる環境がある人 |
どれが上で、どれが下という話ではありません。
アプリで自然に進められる人もいれば、プロフィール画面から何人もの相手を選ぶこと自体に疲れる人もいます。
一方、結婚相談所は結婚意向を確認しやすい反面、料金や活動ルールがあります。婚活イベントは直接話せるメリットがありますが、参加する日程や場所が限られます。
大切なのは、世間で結婚率が高いと言われる方法ではなく、あなたが無理なく続けられ、結婚について話し合える相手に出会いやすい方法かどうかです。
複数の方法を併用することもできます。
「アプリを始めたから、結婚するまでアプリだけで頑張らなければならない」と考える必要はありません。

自分の婚活を数字で確認する
世の中全体の結婚率より、実際には自分自身の活動を小さな数字で確認したほうが役立つことがあります。
難しい分析をする必要はありません。
- まず1か月ほどの活動を振り返る
何人に「いいね」を送ったか、何人とマッチングしたか、何人とメッセージが続いたか、実際に何人と会ったかを簡単に確認します。 - 止まっている段階を探す
マッチングそのものが少ないのか、メッセージから会うところへ進まないのか、会ったあとに続かないのかを分けます。 - 一度に一つだけ変える
写真、プロフィール、希望条件、メッセージなどを全部変えてしまうと、何が影響したのか分かりません。まず一つ調整して様子を見ます。 - 負担も一緒に確認する
出会いが増えていても、毎日アプリを見ることが苦痛なら続け方を変える必要があります。利用時間を減らしたり、一時的に休んだりすることも選択肢です。 - 他の方法も必要なら試す
アプリの仕組みそのものが自分に合わないと感じるなら、婚活イベントや紹介、結婚相談所などを比較してみます。
婚活は、数字だけを上げるゲームではありません。
マッチング数が多くても、結婚について考え方の合う人と出会えなければ疲れてしまいます。
反対に、たくさんの人と会わなくても、一人の相手とゆっくり関係を築けることもあります。
結婚率を気にしすぎなくていい理由
「結婚率が高い方法を選べば、自分も結婚しやすいはず」と考えるのは自然なことです。
ただ、婚活には相手がいます。
どれほど利用者が多いサービスでも、自分と希望する関係が違う人ばかりではうまくいきません。
そして、結婚率が高いと紹介されているサービスでも、あなたに合う人が必ず見つかるわけではありません。
婚活で見る数字は、目的地を決めてくれる答えというより、地図の一部だと私は考えています。
地図を見ることは大切です。ただ、実際にどの道を歩きやすいかは人によって違います。
「アプリを続けたほうがいいのか」 「ほかの婚活方法も試したほうがいいのか」 「そもそも自分はどんな結婚を望んでいるのか」
このあたりが分からなくなったときは、一度立ち止まって整理してみるのもよいでしょう。
私が渋谷のカフェ「スプリングノート」で行っている婚活相談でも、特定の方法へ入会することを前提にはしていません。
今どんな婚活をしているのか、何に困っているのかを聞きながら、アプリを続けるのか、別の方法を考えるのかも含めて次の一歩を一緒に整理しています。
現在は、渋谷へ来店できる方を対象に無料で相談を受けています。相談を希望する場合は、LINEまたはお問い合わせフォームから連絡できます。
マッチングアプリ結婚率のよくある質問
- マッチングアプリで結婚した人は4人に1人ですか?
-
こども家庭庁の令和6年度調査では、既婚者の25.1%が、現在の配偶者と出会った場所としてマッチングアプリを回答しています。
その意味では、調査対象となった既婚者の約4人に1人です。
ただし、「マッチングアプリを使った人の4人に1人が結婚した」という意味ではありません。この違いは押さえておきましょう。
- マッチングアプリ利用者の結婚率は何%ですか?
-
すべてのマッチングアプリ利用者について、「利用者のうち何%が結婚した」と一つの数字で示すことは難しいです。
登録者を分母にするのか、実際に活動した人を分母にするのか、どのくらいの期間追跡するのかによって数字が変わるためです。
個別サービスが数字を公表している場合も、調査方法や成婚の定義を確認してから比較するとよいでしょう。
- 結婚率が高いマッチングアプリを選べばいいですか?
-
結婚率だけでは判断しにくいでしょう。
利用している人の年齢層、結婚への意向、料金、安全対策、プロフィール項目など、自分の目的に合っているかも重要です。
数字が高いサービスより、自分と結婚意向の近い人を探しやすいサービスのほうが活動しやすい場合があります。
- アプリで何人か会っても結婚につながらないならやめるべきですか?
-
何人会ったらやめるという共通の基準はありません。
まず、会った相手と目的が合っていたか、希望条件を狭くしすぎていなかったか、活動そのものが負担になっていないかを整理してみましょう。
アプリが合わないと感じれば休んでもよいですし、婚活イベントや結婚相談所、紹介など別の方法を試すこともできます。
- アプリと結婚相談所はどちらが結婚しやすいですか?
-
一律には比較できません。
アプリは自分で相手を探しやすく、利用の自由度があります。一方、結婚相談所は結婚を目的として活動する人を探しやすく、サポートを受けられる場合があります。
料金や活動方法も異なるため、「どちらの結婚率が高いか」だけでなく、自分がどのようなサポートや出会い方を求めているかで考えるのがおすすめです。
まとめ
マッチングアプリをきっかけに結婚する人は、現在では決して珍しくありません。
こども家庭庁の調査では、既婚者が配偶者と出会った場所として「マッチングアプリ」が25.1%で最も高い割合でした。
ただし、この25.1%はマッチングアプリを利用した人の結婚率ではありません。
婚活に関する数字を見るときは、
- 誰を対象にしているか
- 分母は何か
- 「結婚」や「成婚」をどう定義しているか
- いつ行われた調査か
- サービス同士を同じ条件で比較できるか
を確認することが大切です。
そして、あなた自身の婚活では、世の中全体の結婚率以上に、結婚について考え方の近い相手と出会えているか、無理なく活動を続けられているかを見てみてください。
数字は婚活方法を選ぶ参考にはなりますが、あなたの将来を決めるものではありません。
アプリを続けるのか、少し休むのか、ほかの方法を試すのか。迷ったときは、自分がどんな相手と、どんな生活を築きたいのかから考え直してみると、次の一歩が見えやすくなると思います。

